杉山ナッツ
【ピーナッツバター(プレーン)】
生産者:杉山孝尚さん
生産地:静岡県浜松市
原材料:落花生100%(遠州小落花生)
内容量:100g
賞味期限:2026年4月30日
保管方法:常温
自社農園の落花生畑は農薬や化学肥料は使用しておりません。
畑のお肉と言われるピーナッツの凝縮された旨味と華やかな香り。
ピーナッツのつぶつぶ感はなく、濃厚で粘性があるので舌にからみ付きナッティーな余韻も長く、カリッと焼いた食パンにぬって食べたいと思った【プレーン】
茹でた春菊や芹の上にのせて。
生春巻きのアクセントに最高だよな〜。
〜杉山さんのコメント〜
自社栽培の遠州小落花生のみを使用。
小粒ならではの濃厚な味と香りが特徴です。
焙煎具合で風味や香りが変わるため、その時の豆の大きさや温度に応じて調整しています。
**********
真っ当なピーナッツバターって食べたことありますか?
オーガニックな食材や加工品を取り扱う会社から何種類か仕入れ、店でも販売しておりますが、原材料の落花生(ピーナッツ)はアメリカ産が多いようです。
有機で栽培した落花生のみを使用したモノ。
黒糖、菜種油、塩などを国産の厳選した材料を使用したモノ。
産直なので販売されているモノ。
どれもこだわりがあって美味しいピーナッツバターだと思っております。
でも甘さが気になり、落花生を焙煎した香りが少ないとは感じておりました。
2022年2月、一通のメールが会社のパソコンに届きました。
『はじめまして。私は静岡県浜松市にてピーナッツバターを製造しております杉山ナッツの杉山孝尚と申します。浜松の在来種”遠州小落花生(えんしゅうこらっか)”を栽培加工してピーナッツバターを作っています。』
静岡県で落花生??
落花生といったら千葉県を思い浮かべますよね。(日本の生産量の約80%、その他は茨城県10%前後だそう)
この2県で日本の全生産量の9割以上を占めていることになります。
15年ぐらい前ですが、宮城県の七ヶ宿町に毎週のように通っていた時期があり、その際に知り合った農家さんが落花生を栽培していて、栽培方法を聞いたり、収穫の手伝いにお伺いしていて、店でも枝付きの生落花生を販売していた時がありました。
品種は覚えていませんが大ぶりの粒で茹でて食べるとホクホクしていて、とても美味しく味わいだったのを思い出します。
静岡で落花生を栽培している方がなぜ仙台に??
前々から静岡(浜松)の気候と仙台の気候が似ていると感じていたようで、自分の子供のように育てたピーナッツバターを販売して貰えるなら、何となく仙台が良いな〜と思っていたそうで、また仙台のとある高校とリモートでピーナッツ栽培の講師していると!
(その高校から、アサガオを栽培していたプランターを何かに再利用できないかと相談があり、落花生を植えて育て、収穫した落花生を杉山さんが焙煎し〜挽いて〜瓶詰め。
出来上がったピーナッツバターを学校に送り、生徒たちが名前やパッケージを考え販売。
その販売した収益で自分たちが使う備品等を購入するそう。)
素晴らしいですね!
もう一つは、某アウトドアメーカーとのコラボレーション企画があり、仙台の事務所に打ち合わせがあったとのこと。
今までの販売ルートは地元静岡県内が主体で、残りが東京の某有名百貨店のみのお付き合いだったようです。
自社農園産の落花生のみで作るので生産量も少ないし、小粒だが(子供の小指の第一関節ぐらいの大きさ)旨味の濃さ香りの強さを活かした在来種の遠州小落花生の特徴を知ってもらい伝え続けてくれる方を探していたとのこと。
お声がけありがとうございます!
まず殻付きの遠州小落花生を見た瞬間に余りの小ささに驚いたのですが、それよりも杉山さんの瞳の輝き、目力、前をしっかりと向いている仕草に『惚れてしまった』
その時点で私が彼のピーナッツバターを伝えたいと思えたのは間違いない。
『試食してもらえませんか?』と瓶の蓋を開けた瞬間にピーナッツの香ばしい香りが店に広がる・・・え?何でそんなに香り高いのだろう?
その秘密の一つは健全な土壌、畑で落花生が収穫できるのは勿論、(農薬や化学肥料は一切使用していないし、地元の牡蠣殻、米ぬか、藁、海藻などで土を耕す)焙煎〜挽いて〜瓶詰めまでの丁寧な工程に秘密があるようだ。
11月に収穫した遠州小落花生を“遠州のからっ風”にあてて天日干し。
その干した物を保管していて、注文が入った時点で焙煎〜挽いて〜瓶詰めをおこなう。
一切作り置きはしない。
注文を入れてから発送まで届くまで一週間はかかる受注生産。
フレッシュな遠州小落花生本来の味わいを楽しんで欲しい思いなのだろう。
生まれ育った土地で先人たちが栽培し、1904年のセントルイス万博で金賞を受賞した世界一の落花生(遠州小落花生)を蘇らせ、その落花生で美味しいピーナッツバターを作りたいという信念・・・地元への恩返し・・・いや責任感なのかもしれない。
美味しいピーナッツバターを作りたいと2013年に会計士を辞めてアメリカから帰国。
(最初はダンスのために渡米したとのこと!!)
遠州小落花生を見つけるところから始まり、土地を借り、栽培し、苦難の連想だったと想像するが、彼の目らは活気やエネルギーが溢れ、農業を一生懸命に楽しんでいるようにも見えた。(勿論、奥様やお子さん3人との生活も)
右脳に響く『ピーナッツバター』
何度も何度も“ピーナッツバター”と書いておりますがバターは入っておりません。
申請、販売、流通など様々な事を考慮してピーナッツバターとしておりますが、糖分や油分、なめらかさを出す添加物等も一切入っていないので正確には『ピーナッツペースト』
詳しい事は『杉山ナッツ』のホームページがありますのでご確認ください。
http://www.sugiyamanuts.com/
香りで驚き口に含んだ瞬間に右脳に響く。
感覚的に、これは凄い!と思ったし、味の本質が“うんぬん“ではなく、真っ当な人が作った、真っ当なピーナッツバターだと思った。
ストレートに心に響く。
畑のお肉と言われるピーナッツの凝縮された旨味と華やかな香り。
ピーナッツのつぶつぶ感はなく、濃厚で粘性があるので舌にからみ付きナッティーな余韻も長く、カリッと焼いた食パンにぬって食べたいと思った【プレーン】
茹でた春菊や芹の上にのせて。
生春巻きのアクセントに最高だよな〜。
同じ浜松市にある内山養蜂場で作られる“みかんの蜂蜜”を加えた【ピーナッツバター(ハニーロースト)】は“ほんのり”と感じる柑橘系の香りと蜂蜜の純粋な甘味が癖になります。ピーナッツも細かくクランチされておりますのでサクサクとした食感もお楽しみいただけます。食パンは勿論ですが、個人的には全粒紛のカンパーニュにのせて食べるのが好きですね。ヨーグルトに混ぜても美味しかったです。
お天道様の光と風で乾燥させた浜松産のオーガニックみかんをピーナッツバターに練りこんで作られた【ピーナッツバター(みかん)】表面には荒くクランチされたピーナッツと“みかん蜂蜜”をトッピングされておりますので、よく混ぜて食べていただけると、噛みしめた瞬間スパークします!浜松の風を感じて見ませんか。
チーズケーキに添えて。お肉のアクセントにも面白いと思います。
うちの子供達、最初はダントツで【ピーナッツバター(みかん)】
食べ進めるごとに長男が『俺、プレーンが一番かな!』
そう、ピーナッツ本来の味わい、香り、余韻を楽しむのならプレーン。
プレゼントやご贈答用なら【みかん蜂蜜】や【みかん】がオススメです。
2個入りの専用の箱もご準備しております。(サービス)
ピーナッツバターの製造時期は基本12月頃〜6月頃までの約半年間。
(賞味期限は180日)
焙煎して挽いて瓶詰めまでの丁寧な作業。
一日で出来る数も限られている。(100個ぐらいが限界とも)
美味しい!の奥に哲学と愛情を感じる。
何事にもとらわれない農業への道筋。
驚くほど濃厚な旨味の背景にある遠州の文化や歴史を感じて貰えたら幸いです。
